広島27  三段峡
県位置コード 名  称 コード
広島27 さんだん Flu-cany-1-1-HIRO
三段峡
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
河川地形 峡谷 *D
所 在 地 図 幅 名
広島県 山県郡戸河内町・芸北町 2.5万 三段峡(広島)
    解  説
 
 広島県西部,太田川の上流柴木川にある峡谷。戸河内町柴木の峡谷入口から,上流樽床ダム床まで約11km,落差400m。中間点付近の葭ヶ原で合流する左支流横川川も峡谷をなす。横川川に合流する田代川も上流域は峡谷をなし,「奥三段峡」と呼ばれている。
 峡谷一帯は,流紋岩や花崗斑岩で構成され,標高1000m前後の山頂付近には,小起伏面が残されている。水系は北東−南西方向の山列や同方向の断層に支配されたパターンを示している。
 柴木川は,このような地域を北西から南東へ,山列を切り裂く横谷となり,深い谷を刻み,曲流しながら流下している。このため,峡谷中には,高さ100mにもおよぶ岩壁や多くの奇岩,滝,急流,淵などが形成されている。
 三段峡を代表する景観は「五大景観」と呼ばれている。それらは,両岸の高さ20mあまりの岩壁が2mの間隔で対峙する「猿飛 」,岩壁と淵の見事な「黒淵」,猿飛上流の「二段滝」,三段峡の名称の由来となった滝「三段滝」,最上流部にある「三ッ滝」である。
 大正14年(1925)10月,国の名勝に指定され,昭和28年(1953)11月には,国の特別名勝に指定された。西中国山地国定公園に属しており,峡谷内には,遊歩道や休憩所・宿泊施設,観光渡船がある。  
 
 


1 三段峡(黒淵)


2 三段峡(龍ノ口)


3 三段峡(龍門)