広島14  白雲洞
県位置コード 名  称 コード
広島14 はくうん Str-cars-6-1-HIRO
白雲洞
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
地質を反映した地形 鍾乳洞 C 線U
所 在 地 図 幅 名
広島県 比婆郡東城町 2.5万 帝釈峡(高梁)
    解  説
 
 広島県北東部,石灰岩台地の帝釈台を開析する帝釈川のつくった峡谷(帝釈峡)の中にある鍾乳洞(石灰洞)。帝釈峡上流部(上帝釈峡)の峡谷入り口から約100m下流,左岸谷壁の河床より13mの高さに洞口がある。
 白雲洞の北170mに,縄文早期から弥生にかけての遺物が発掘されたことで知られる「寄倉岩陰遺跡」がある。遺跡は河床から15mの高さにある。これらの洞の河床からの高さは,白雲洞の下流800m付近にある河岸段丘面(河仁吾面)の高さとほぼ同じで,同時期の形成と推定されている。
 洞の延長145m。屈曲しながら全体としてL字状に延びる。洞の奥半分には,石筍や鍾乳石,カーテン状の石灰華などの二次的堆積物が見られる。洞の奥では水音が聞こえる。
 白雲洞は,照明の設備があり,帝釈峡の鍾乳洞では,唯一観光入洞できる。比婆道後帝釈台国定公園に属する。