広島8  冠高原
県位置コード 名  称 コード
広島8 かんむり Vol-plat-1-1-HIRO
冠高原
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
火山地形 火山性高原 C 中  
所 在 地 図 幅 名
広島県 佐伯郡吉和村 2.5万 安芸冠山(広島)
    解  説
 
 広島県西部,山口県との県境に冠山(標高1339.0m)がある。この山頂の南西には,緩やかな起伏の高原状地形が広がり,山口県の寂地山(標高1337m)山頂へと連続している。
 高原の形成は,冠山の2度の火山活動による。基盤岩である古生層の上に,更新世初期に花崗岩質礫岩(滝の沢礫層)が堆積した。その後,玄武岩質の溶岩が流出し,最初の山体が形成された。休止期を挟んで安山岩質の溶岩が流出し,現在の山頂部の緩やかな高原状地形が形成された。起伏が緩やかなのは標高1200m付近から上である。
 山体の南東麓では,後に2本のほぼ並行する北東−南西方向の断層が生じている。断層と同じ方向に延びる直線的な谷の中を太田川が北東に流下し,中国自動車道,国道186号も併走している。一帯は,西中国山地国定公園に含まれる。
 
 


1 冠山山頂