広島1  冠山の断層崖
県位置コード 名  称 コード
広島1 かんむりやま Tec-falt-3-1-HIRO
冠山の断層崖
地形種 地形項目 重要度 規模 保存度
変動地形 その他の断層崖 C
所 在 地 図 幅 名
広島県 山県郡加計町・佐伯郡吉和村ほか 5万 加計・三段峡・津田(広島)
    解  説
 
 広島県西部,山口県との県境にある冠山(標高1339.0m)の南東斜面にある断層崖。
 冠山は2度の火山活動によって形成された火山で,その活動は,古生層の上の更新世初期の花崗岩質礫岩(滝の沢礫層)堆積後に起こった。最初に玄武岩質の溶岩が流出し,休止期を挟んで安山岩質の溶岩が流出し,山体が形成された。その後,山体の南東麓で,2本のほぼ並行する北東−南西方向の断層が生じ,断層崖を残した。
 断層線に沿っては,断層露頭のほか,急崖(断層崖),ケルンコル・ケルンバットなどのリニアメントが見られる。
 断層と同じ方向に延びる直線的な谷の中を太田川が北東に流下している。中国自動車道,国道186号も併走している。